忘れもしない。

僕はあの日、ひとりの天使に遇った。

今まで天使なんていないと思っていた。

誰も僕の心をわかってくれる人なんて、この世にいるとは思わなかった。

 

けれど天使にあってから僕は思う。

この世はどんなに絶望的であっても、必ず小さな光あるのだと。

それを教えてくれたのが、あの天使だった。

 

僕は忘れはしないだろう。

今でも僕の心の中に天使がいて、いつも僕を励ましてくれている。

たとえ、天使が僕の手のひらから零れ落ちるように。

はかない命だったとしても。